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化成品業界

こんなお悩みありませんか?

  • 製品ごとに最適な粒子径や形状を安定して再現したい。
  • 粉体の流動性や分散性が悪く、後工程や製品品質に影響している。
  • 製造工程が複雑で、効率化や省力化が進まない。
  • 原料や配合の変更時に装置の調整や品質維持が難しい。

大川原化工機のスプレードライヤであれば、課題解決ができます!

粒子設計で多様な製品ニーズに対応

運転条件を最適化することで、粒子径や形状を自在にコントロール。温度、風量、送液量を自動制御することで安定した製品を生産することができます。

流動性・分散性に優れた高品質粉体を実現

微粒化、送液量、乾燥温度をコントロールすることにより、粉体の流動性や分散性が向上。後工程のトラブルや品質ムラを防ぎます。

工程集約で効率的な生産をサポート

ろ過・乾燥・造粒など複数工程を一括処理できるので、生産ラインの省力化とコスト削減に貢献します。

柔軟な装置対応で安定した品質を維持

原料や配合変更時も、運転条件の変更が容易。安定した品質を保ちながら、スムーズな生産切り替えが可能です。

標準フロー及びオプションフロー

標準フロー

標準フローシート機器解説

1.

微粒化装置

ディスク式
高速回転するディスク上に液体を供給し、遠心力を利用して微粒化する方式です。 回転数の調整で簡単に粒子径の調整(高回転数 → 小液滴径、低回転数 → 大液滴径)ができるため、 原液の処理量や種類、物性などの変化に対応がしやすく、小~大容量まで幅広く使用されます。 特に乾燥装置1台で多品種の生産を行う場合に多く採用されます。

加圧ノズル式
ノズル内部で、液体に強い旋回流を与えて噴出しながら微粒化する方式です。液体にかける圧力を高くすると、液滴径が小さくなり流量は多くなります。(液体にかける圧力を低くすると、液滴径が大きくなり流量は少なくなります。)可動部分がなく、構造が簡単で設備費や維持費は安価になりますが、原液の種類や処理量、製品粒子径などの変化に対応するには、ノズル内部品(オリフィスや旋回流を与えるコア)の交換や、噴霧圧力の設定を行う必要があります。少ない品種を、中~大容量で比較的大きい粒子径の製品生産を行う場合に多く使用されます。

加圧二流体ノズル式
 加圧ノズルの外側に空気ノズルを設けた構造で、加圧ノズルで形成した噴霧流に集中的に高速気流を当てて、効果的に微粒化する方式のノズルです。空気流量の調整によりある程度の粒子径制御が可能で、通常の加圧ノズルやディスク式に比べて大量・高粘度の液体にも対応が可能です。また、使用する空気(アシストエア)の圧力は50kPa以下と低いため低動力です。水噴霧から原液噴霧まで同一のノズルで対応ができるため、スプレードライヤの運転開始・終了時の水噴霧⇔原液噴霧切り替え運転にも対応可能な加圧ノズルです。

ツインジェットノズル式
微小粒子の製造に特化した、二段階の微粒化機構を備えた微小粒子専用ノズルです。第一段階で気体と液体の外部混合式二流体ノズルにより微粒化を行い、第二段階で噴霧流同士を衝突させて再微粒化をするノズルです。衝突エネルギーを微粒化に利用することで、微粒化エア量を削減できる特徴を持ちます。

2.

一次冷風装置

 

高速回転で長時間連続稼働するディスク式アトマイザを、乾燥用熱風からシールドする機械保護と噴霧周辺部への付着を抑制するために冷風を送り込む装置で、送風機とフィルタ類を含むユニットで構成されています。

3.

原液タンク

 

原料液の一時貯留タンクです。

4.

原液ポンプ

 

原料液を微粒化装置に送り込むポンプで、原料の粘度や摩耗性などの性状や使い勝手、微粒化装置の種類によって多種の中から最適な物を選択します。

5.

プレフィルタ(粗塵フィルタ)

 

乾燥装置内に供給される空気の第一段階のフィルタです。通常は粗塵フィルタを使用します。

6.

送風機

 

乾燥用の空気を供給するファンです。

7.

熱風発生装置

 

供給される乾燥用の空気を加熱するヒータで、熱源には、電気、スチーム、重油、灯油、ガスなど様々なエネルギーに対応が可能です。燃料の燃焼ガスと乾燥用の空気を混合しながら加熱する直接加熱方式や、熱交換器を介してクリーンに加熱する間接加熱方式から選択が可能です。
(注) 燃料燃焼による直接加熱方式では、燃焼時に発生する燃焼生成水分が乾燥用の空気に加わるため、間接加熱方式と比較して粉末製品の残留水分が多くなる傾向があります。

8.

メインフィルタ(高性能/HEPAフィルタ)

 

乾燥室の直前で異物を高精度に除去するメインフィルタです。通常は高性能(HEPA)フィルタを使用します。

9.

乾燥室〈熱風と噴霧の接触方式 〉

 

 乾燥室に投入する熱風と、微粒化装置によって噴霧する原料液滴との接触方式は、原料の乾燥性や粉末製品の品質を考慮して、次から選択します。

並流方式
熱風と噴霧流が共に乾燥室上部から投入して下降させる方式で、最も一般的な接触方式です。乾燥する粉末製品が比較的低温で取り出せるので、ほとんどの原料はこの方式で対応可能です。ディスク式、ノズル式のいずれの微粒化装置も使用でき、特に熱変性を起こしやすい原料に適しています。

向流方式
熱風は乾燥室下部から投入して上方へ、噴霧流は乾燥室上部からノズル式噴霧で下方に投入する方式です。この方式だと噴霧液滴が乾燥室内で浮遊して滞留時間が延び、また乾燥と共に粉末化が進んだ粒子の温度が徐々に上昇しながら、粒子内部の残りの水分が抜けていく工程(減率乾燥)で周囲の温度が高いので、乾燥効率が良くなります。その反面、粉末製品の温度が上がるため熱変性を起こしやすくなります。この方式は、粉末製品の粒子径が大きく熱的に安定な原料に使用されます。

10.

粉末製品の回収方式

粉末製品の回収は、通常『乾燥室下部』や『サイクロン』で行われ、これらで回収しきれない粉末は微粉塵として集塵機で回収します。回収方式は、製造する粉末製品(原料)の性状や特性、目的とする粒子の大きさや運用方法などを考慮して、粉末製品と装置にとって最適な方式を選択します。
(注) 製造する粉末製品の粒子の大きさによっては、集塵機(バッグフィルタなど)を粉末製品の回収装置として使用する場合もあります。

ブローダウン方式(1点捕集)
乾燥室下部からダクトで直接サイクロンなどの回収系1点に接続される方式で、粉末製品を全量乾燥室から排気気流と共に取出して回収します。粉末製品を粒度により分級する必要がなく、1箇所でまとめて回収したい場合に採用されます。なお、粉末製品の粒子径を大きく造粒したい場合には、ダクト内の搬送性やサイクロンでの破砕性について試験確認や設計での考慮が重要となります。

テークアップ方式(2点捕集)
乾燥室下部およびサイクロンなどの回収系2点で構成される方式で、粒子径が大きく重い粉末製品は、自重による自然落下で乾燥室下部で回収し、粒子径が小さく軽い粉末製品は、乾燥室の円錐部に設置された水平のダクトから排気気流とともに同伴され、サイクロンなどで回収されます。回収する2箇所である程度の分級効果が期待できます。

11.

サイクロン

 

空気に同伴される粉末製品を、遠心力を利用して空気(排気)と粉末製品に分離して回収する機器です。

12.

排風機

 

原料乾燥後の空気(排気)を排出するファンです。

13.

集塵機

 

サイクロンなどの回収装置で回収しきれない微粉塵を回収する装置です。大別すると、原料を乾燥させた後の空気(排気)をフィルタなどで濾過回収するバッグフィルタなどの乾式方式、または液体(通常は水や薬液)と接触させて吸着回収するスクラバなどの湿式方式から選択されます。乾燥する原料に吸湿・潮解性や腐敗性がなく、水に溶けない無機物原料の場合には通常乾式のバッグフィルタが使用され、吸湿・潮解性や腐敗性があり、水に溶ける食品原料などの場合には湿式のスクラバが使用されます。

オプションフロー(例)

1.

ハンマリング装置

 

乾燥室やダクト、サイクロンなどの外壁に取り付けて間欠的に衝撃を与える打撃装置で、装置の内部に堆積した粉末製品を衝撃により落下させます。

2.

エアースイーパ

 

乾燥室内の壁面に沿って回転するパイプに設けた一列の多数の小さな孔より、高速の空気を噴出しながら乾燥室内の付着・堆積した粉末製品を空気の力で吹き飛ばす払い落とし装置です。

3.

エアージャケット

 

乾燥室の外壁面にもう一つの層(ジャケット)を設けた二重構造の乾燥室です。このジャケット層に空気を投入して壁面温度をコントロールすることにより、熱に弱く変性や熱融解し易い性質の粉末製品が乾燥室内へ付着・堆積した場合にも、熱劣化を抑制します。

4.

除湿機

 

乾燥装置内に供給される空気を除湿する装置です。熱交換器を設置してチラー水で冷却除湿する方式や、シリカゲルなどの調湿材により吸着除湿する方法があります。除湿器は、特に夏場など湿度が高い外気をそのまま乾燥用の空気として用いる際に、吸湿・潮解性の強い原料では乾燥性が悪化して乾燥室内面への付着が増加する場合があります。この様な季節や外気の影響を抑えるために使用され、乾燥装置内に供給される空気全体を除湿したり、付帯機器のエアスイーパやニューマチックライン用に供給される部分的なエアのみを除湿したりと、必要に応じて使用します。

5.

製品排出機

 

粉末製品を、乾燥装置内から他経路(装置や容器)へ排出する際、乾燥装置内の気密性を維持(エアシール)しながら連続的に排出する装置です。粉末製品の摩耗性や付着性などの性状と、乾燥装置全体のシステムを考慮して最適な物を選択します。

ダブルダンパ
上下2つの弁体(フラップ)を交互に開閉させて、粉末製品を連続的に排出する機械式のオールマイティーな排出機です。

ロータリーバルブ
ケーシング内で円筒状のローター(羽根車)が回転しながら、粉末製品を連続的に排出する機械式のオールマイティーな排出機です。

エジェクタ
粉末製品を、ニューマチックラインで搬送する場合に使用される機械的可動部分がない排出機です。円筒形状の気流管ケーシングの中心部に設けたチューブ状の空気ノズルから、高速で空気を噴出することによって発生する吸引気流により、粉末製品を連続的に排出します。気流管ケーシングの仕様が排出性能に大きく影響するため、乾燥装置の運転条件変更に対して追従できる調整範囲が狭い傾向があります。

ボルテックスエアロック
粉末製品をサイクロン1点で回収し、ニューマチックラインで搬送する場合に使用される機械的可動部分がない排出機です。乾燥装置内を流れる空気とニューマチックライン用に供給される空気を、ケーシングの内部で旋回気流にしながら空気の圧力と気流の力を利用して粉末製品を連続的に排出します。機械的な稼働部分が無く構造も単純なため、洗浄性に優れ食品や医薬品製造ラインで広く使われております。

6.

ニューマチックライン

 

乾燥後の粉末製品を、乾燥室やサイクロンから排出される部分で冷風とミキシングして、冷却しながらダクトを経由して離れた場所の粉末製品タンク(貯留タンク)などに空気の力で輸送する装置です。特に除湿した冷風を使用することで、吸湿・潮解性の強い原料などでは粉末製品の安定化を促進して、粉末製品の蓄熱によるブロッキング化や変性を防止する効果が期待できます。

7.

二次冷風装置

 

乾燥室内で、噴霧原液の初期乾燥が終了する乾燥室中段部もしく下段部より冷風を投入して、粉末製品と乾燥室排気空気の温度を積極的に下げることにより、熱に敏感な製品の安定化を行う装置です。特に除湿した冷風を使用することで、粉末製品の安定化を促進します。

製品輸送装置(コンベア)

 

粉末製品を製品貯留タンクなどに搬送する装置で、ニューマチックライン(空気輸送)、スクリューコンベア(ねじ式)、振動コンベヤなど、粉末製品の性状を考慮して必要に応じてご用意も可能です。

スプレードライヤが利用可能な化成品

有機薬品・有機触媒・酢酸ビニル・メラミン樹脂・尿素樹脂・フェノール樹脂 ・界面活性剤 ・塩化ビニル・リグニン・洗剤・油脂類・脂肪酸・モノグリセライド ・酵母・アルミン酸塩・各種リン酸化合物・ケイ酸ソーダ・炭酸カルシウム ・ホワイトカーボン・硫安・燐安・顔料・染料・無機触媒・P.V.C. ・フタル酸ソーダ・各種洗剤

関連資料

化成品向けスプレードライヤのご紹介

導入までの流れ

弊社製品の導入までの業務の流れを、簡単にご説明いたします。ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。
STEP 01

お引き合い

弊社の営業担当者がお客様のご要求を伺い、そのご要求事項をどのように達成するかを、お客様とご一緒に考えます。

STEP 02

試験

ご要求事項達成のための方法が正しい方向であるかどうかを検証するために、試験を実施し、確認致します。合わせて、装置の基本設計条件を固めます。
「粉体技術研究所」ページへ

STEP 03

提案

ご要求事項と試験検証結果に基づき、システム或いは装置の提案を致します。提案内容に対して、お客様とディスカッションをさせて頂きます。ご要求事項と提案内容に齟齬がないかをしっかり確認し、ご満足頂けるベストの提案に仕上げます。

STEP 04

ご契約

ご提案内容にご納得いただきましたら、ご契約をさせていただきます。

STEP 05

設計

お約束のスケジュールで納入できるようマスタースケジュールを作成し、具体的にデザイン作業を進めます。必要に応じて、お客様との打ち合わせや実証試験なども行います。お客様へ納入するシステム或いは装置の納入仕様書を作成し、お客様の最終確認をいただきます。

STEP 06

調達・製作

お客様から最終確認を頂いた後、材料・部品・機器等の調達を開始します。

STEP 07

検査

検査要領書に基づき、厳格な検査を実施します。お求めに応じて、お客様御立会いの上で実施させて頂きます。

STEP 08

納品・搬入・設置工事

お約束した納期通りに、納入致します。現地での搬入据付工事が役務範囲の場合、弊社現場管理者が安全第一で現地工事の指揮を執ります。

STEP 09

試運転

搬入据付が完了し、いつでも運転可能な状態になりましたら弊社技術員が装置完成検査を行い、その後、契約内容に則った試運転調整を行います。試運転調整の結果、契約の内容通りの性能を発揮できることが確認できた時点で検収を頂き、お客様にお引渡し致します。

STEP 10

アフターフォロー・メンテナンス・設備診断

担当営業マンを窓口にして、ご使用中の不具合や修理などのご用命にもすばやく対応させて頂きます。お引渡し後も、末永くお使い頂く製品ですから、定期的なメンテナンスは欠かせません。弊社ではメンテナンスにも力を入れております。また、故障を未然に防ぐために、設備の定期的な診断をお勧めしております。

よくあるご質問

Q1.

強酸を含む原液を処理したいが、対応は可能ですか?

接液・接粉部への材質考慮やコーティング処理、付帯設備の検討などにより対応可能な場合もあります。ご相談下さい。

Q2.

粉塵爆発への対応は可能ですか。

爆発放散口の設置や爆発抑制システムなどの採用実績がございます。

Q3.

有機溶剤に対応は可能ですか。

対応可能です。

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