環境設備・オリジナル装置の提案・販売

乳化・分散・混合装置 Free Micro Mixer

乳化分散装置

低圧力で詰まることなく均一・安定して乳化液の調整が可能です!

従来にない原理と構造からなる「乳化・分散・混合装置」です。金属製球体を巧みに用いることにより、低圧力の運転でも処理物が詰まることなく連続運転が行えます。その他にも多くの特徴を有しております。またマイクロリアクターのような流通式反応場としても使用可能、さらに分散質が気体の場合は、マイクロバブルを発生させるなど、一台で様々な用途に活用することができます。

目的・用途(利用例)

  • #食品
  • #セラミックス
  • #化成品
  • #医薬品

業種

  • 電子関連業界
  • 飼料業界
  • 食品業界
  • 化学業界
  • 医薬品業界
  • 窯業・ファインセラミック

乳化分散装置とは?

乳化分散装置は、水と油のように本来混ざり合わない液体同士を均一に混ぜ合わせ、安定した状態を作り出すための装置です。Free Micro Mixerは、数μmの非常に狭い隙間を液体が通過する際に発生する複雑な流れ場(伸長流、せん断流、収縮流)を利用して、効率的かつ高品質な乳化・分散・混合処理を実現します。この技術は食品、医薬品、化学品など幅広い分野で活用されており、高精度な粒子設計や製品の均一性向上に貢献します。

特長

詰まることなく連続運転が可能

オリフィスのような固定された穴ではなく、可変する隙間に液体が通過する構造です。固形物が引っかからず、詰まることなく連続運転が可能です。

メディアレスであり、異物混入がない

装置内部にメディア(ビーズやフィルターなど)を使用しない設計のため、異物混入の心配がありません。高い純度が求められる食品や医薬品の製造プロセスにも安心してご利用いただけます。

過分散を起こさない

複雑な流れ場を使って処理を行うため、原料に過剰なストレスがかかりません。
分散物自体を破壊することなく分散することが可能です。

構造が簡単で洗浄が容易い

シンプルな構造により、内部の分解・洗浄が簡単です。製品の切替や定期的なメンテナンス作業を効率的に行うことができます。

スケールアップ可能

ラボスケールから量産スケールまで同一の基本設計となっており、流路を増やすことでスケールアップを行います。少量試験機から本格的な生産までスムーズに移行できます。

原理・構造

原理・構造

ボールにより数μmの非常に狭い隙間を作り出し、その隙間を液が通過する際の複雑な流れ場(伸長流、せん断流、収縮流)により乳化・分散・混合処理を行います。隙間の制御はバネを押す力とポンプ圧力のバランスにより行います。

仕様

ラインナップ
形式 FMM-mini FMM-1 FMM-4 FMM-8
処理能力 ~27L/hr ~120L/hr ~480L/hr ~960L/hr
使用圧力 0.5~2.5Mpa
連続使用温度 Max.80℃
本体重量 1Kg 2Kg 5Kg
設置スペース W 1.0m×D 0.6m(本体 80×60×120mm) W 1.5m×D 0.9m
(本体 120×100×200mm)
W 1.0m×D 0.6m
(本体 200×150×300mm)

他乳化機器との比較

  Free Micro Mixer 高圧ホモジナイザー 真空乳化装置
分散力
操作 バッチ/連続 連続 バッチ
運転時の温度上昇 ◎(ほとんど上がらない) ー(温度制御)
動力 ◎(非常に低い) × ×
価格 ◎(安価) ×
設置面積 ◎(省スペース)

設置例

スプレードライヤの前処理装置として

スプレードライヤの前処理装置として

FMMによる乳化・分散処理の直後に噴霧乾燥を行うことで、乳化剤・分散剤の使用量を減らすことができます。

乳化

乳化

2台のポンプを使用することで、連続的でより均一な乳化処理が可能です。

混合

混合

入口を2つ設けた2液混合型FMM。隙間入り口でのマイクロミキシングが可能です。

処理例

連続相:SDS水溶液 分散相:なたね油 5wt% 評価:レーザー回折散乱式粒度分布測定装置

処理例

FMM-1にて供給圧力を変化させて、なたね油の乳化処理を行った結果です。低圧でも細かく均一なエマルションが得られます。

処理例

スケールアップは流路を増やすことで行います(ナンバリングアップ)。流路数や一流路当たりの流量を増やしても、得られる粒子径は概ね一致します。

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STEP 06

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STEP 08

試運転

搬入据付が完了し、いつでも運転可能な状態になりましたら弊社技術員が装置完成検査を行い、その後、契約内容に則った試運転調整を行います。試運転調整の結果、契約の内容通りの性能を発揮できることが確認できた時点で検収を頂き、お客様にお引渡し致します。

STEP 09

アフターフォロー・メンテナンス・設備診断

担当営業マンを窓口にして、ご使用中の不具合や修理などのご用命にもすばやく対応させて頂きます。お引渡し後も、末永くお使い頂く製品ですから、定期的なメンテナンスは欠かせません。弊社ではメンテナンスにも力を入れております。また、故障を未然に防ぐために、設備の定期的な診断をお勧めしております。

よくあるご質問

Q1.

摩耗はしませんか?

ビーズなどのメディアを使用しないため、摩耗せずまた、コンタミネーションも発生しません。

Q2.

繊維はほぐれますか?

セルロースナノファイバーなど、繊維状物質の解維の実績があります。

Q3.

どの位低圧ですか?

0.5~2.5Mpaまでの範囲となります。

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