環境設備・オリジナル装置の提案・販売

過熱水蒸気乾燥殺菌装置SBR

バッチタイプ

食品の乾燥・殺菌・調理の活用に!

本装置は過熱水蒸気を熱媒として、乾燥・殺菌・調理・その他熱処理に利用できる装置です。常圧の過熱水蒸気を循環することで熱を有効に利用し、やさしく・安全・確実な処理が行えます。その他、無機・有機物質の加熱処理も可能です。

目的・用途(利用例)

  • #食品 #セラミックス

業種

  • 飼料業界
  • 食品業界
  • 無機、有機業界
  • 嗜好品
  • 環境関連 

過熱水蒸気とは?

過熱水蒸気とは、100℃以上に加熱された水蒸気のことで、通常の飽和水蒸気にさらに熱を加えた状態を指します。この高温の水蒸気は、乾燥した気体であり、
湿り気がないため「乾き水蒸気」とも呼ばれます。この過熱水蒸気を利用して、さまざまな材料の乾燥・殺菌・酸化防止などをやさしく、安全に行うことができます。

動画で詳しく知る

過熱水蒸気乾燥と熱風乾燥の比較

項目 過熱水蒸気乾燥 空気乾燥
熱媒ガス名 水蒸気 空気
定率乾燥中の乾燥物温度 ほぼ100℃ 30〜60℃
乾燥機からの排気 ほとんど無し 多い
乾燥品:菌数 非常に少ない 多い
乾燥品:酵素 失活 活性
乾燥品:酸化(コゲ) 少ない あり
乾燥品:臭い 少ない 残留する

特長

短時間で効率的な加熱が可能

過熱水蒸気の特徴である凝縮熱により、材料を急速に加熱します。
特に加熱初期の伝熱速度が早くなり、短時間で効率的な加熱処理が可能です。

高い殺菌効果と安全性

過熱水蒸気が材料に触れると、凝縮熱で一気に加熱され、短時間で品温が100℃(常圧)に達します。その高温を維持することで効率的に殺菌・熱処理を行います。
また、常圧の過熱水蒸気を用いるため、安全にご使用いただけます。

酸化防止で品質を守る加熱処理

空気を過熱水蒸気に置換することで、酸素のほとんどない環境を作り出すことができます。これにより、不活性ガスと同様に、食品や素材の酸化を防ぐことが可能です。

幅広い食品加工への対応

乾燥・殺菌・解凍・焼成・脱脂など、多様な食品加工に対応可能です。
野菜・食肉類はもちろん、水産物・惣菜など幅広い食材に適応しています。

有機物・無機物にも対応可能

食品以外にも無機材料・有機物の熱処理が可能です。まずはご相談ください。

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環境設備・オリジナル装置などの前後工程の設備まで、最適なシステムをトータルでご提案します

弊社では40年以上の経験で培った弊社独自開発の創造・改良技術を活かし、ご希望の粉体特性などからどのようなシステムがベストかを考え、少量生産用、中規模生産用、大型産業用、流動造粒、ガステムなど様々な装置から製造工程に合わせた最適なシステム・配置をご提供致します。

機能一覧

用途 業種 仕様
食品 飼料業界/食品業界/無機・有機業界/嗜好品/環境関連 殺菌

殺菌例・調理例

過熱水蒸気を用いた殺菌処理は、野菜類の微生物数を効果的に減少させるとともに、製品の品質を維持するための有効な手法です。以下は、120℃および150℃の過熱水蒸気による殺菌温度と時間に応じた各野菜(ピーマン、ブロッコリ、ニンジン、サツマイモ)の殺菌効果を示したデータです。

野菜類の過熱水蒸気による殺菌及び製品水分データ

殺菌温度 120°C 150°C
殺菌時間 ピーマン ブロッコリ ニンジン サツマイモ
0分 一般生菌数 1.8E+04CFU/g 6.5E+03CFU/g 7.0E+03CFU/g 1.0E+04CFU/g
1分 5.5E+02CFU/g 1.3E+03CFU/g N.D. 9.9E+00CFU/g
2分 2.8E+02CFU/g 5.6E+02CFU/g N.D. 9.9E+00CFU/g
5分 9.0E+01CFU/g 2.9E+01CFU/g N.D. 9.9E+00CFU/g

SBR-11(バッチタイプ)

特長

評価試験及び少量生産を兼用した装置です。

  1. 乾燥室に回転ドラムを内臓し、材料を攪拌しながら均一に乾燥・殺菌します。
  2. 小・中規模生産用にご使用できます。
  3. 運転操作はタッチパネル。自動運転が可能です。
型式 SBR-11-1
性能 処理能力(おからの場合) 140L/バッチ(70kg/バッチ)
蒸気加熱方式 間接加熱方式
熱風温度 max250°C
機器仕様 乾燥室 SUS304
回転ドラム SUS304
外形寸法 L1.18m×W1.97m×H1.8m
概略重量 970kg
ユーティリティ 運転操作 タッチ画面による自動運転

導入までの流れ

導入までの流れを、簡単にご説明いたします。ご不明な点は、お気軽にお問い合わせください。

STEP 01

お引き合い

弊社の営業担当者がお客様のご要求を伺い、そのご要求事項をどのように達成するかを、お客様とご一緒に考えます。

STEP 02

提案

ご要求事項と試験検証結果に基づき、システム或いは装置の提案を致します。提案内容に対して、お客様とディスカッションをさせて頂きます。ご要求事項と提案内容に齟齬がないかをしっかり確認し、ご満足頂けるベストの提案に仕上げます。

STEP 03

ご契約

ご提案内容にご納得いただきましたら、ご契約をさせていただきます。

STEP 04

設計

お約束のスケジュールで納入できるようマスタースケジュールを作成し、具体的にデザイン作業を進めます。必要に応じて、お客様との打ち合わせや実証試験なども行います。お客様へ納入するシステム或いは装置の納入仕様書を作成し、お客様の最終確認をいただきます。

STEP 05

調達・製作

お客様から最終確認を頂いた後、材料・部品・機器等の調達を開始します。

STEP 06

検査

検査要領書に基づき、厳格な検査を実施します。お求めに応じて、お客様御立会いの上で実施させて頂きます。

STEP 07

納品・搬入・設置工事

お約束した納期通りに、納入致します。現地での搬入据付工事が役務範囲の場合、弊社現場管理者が安全第一で現地工事の指揮を執ります。

STEP 08

試運転

搬入据付が完了し、いつでも運転可能な状態になりましたら弊社技術員が装置完成検査を行い、その後、契約内容に則った試運転調整を行います。試運転調整の結果、契約の内容通りの性能を発揮できることが確認できた時点で検収を頂き、お客様にお引渡し致します。

STEP 09

アフターフォロー・メンテナンス・設備診断

担当営業マンを窓口にして、ご使用中の不具合や修理などのご用命にもすばやく対応させて頂きます。お引渡し後も、末永くお使い頂く製品ですから、定期的なメンテナンスは欠かせません。弊社ではメンテナンスにも力を入れております。また、故障を未然に防ぐために、設備の定期的な診断をお勧めしております。

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